区政報告    

     

第50回区政報告PDF

 昨年は大変お世話になりなり、お陰様で5期目の当選を果たすことが出来、心から感謝申し上げます。
 2年間の議長職も無事果すことが出来、引き続き総務委員会の委員長の役職を受けることになり、ご支援頂きました皆様方に心から御礼申し上げます。
 私は今後4年間の課題として、「葛飾区の庁舎の移転の問題」、「金町駅周辺の街づくりと鉄道問題」をさらに前進させる時期にきておると感じ、今回、この2点を特集して報告させて頂きました。


 平成29年7月に葛飾区新庁舎整備基本計画が作成、報告されまししたので、詳細をおお示し致します。高度成長期に建築、建設された公共施設の老朽化に対する対応は、本区のみならず、多くの自治体の共通の課題となっております。

1)建物・設備の経年劣化
 本館、議会棟は昭和37年建築であり、すでに築56年、耐用年数(65年)は残り9年となっております。新館は築40年で、大規模改修の時期を迎えております。特に空調設備や給排水設備などの機械設備についても改修の必要性が指摘されていますが、これに対応するための大規模な更新・改修工事には、多額の経費がかかると試算されています。
2)災害対策本部としての機能、防災性能の不足
 総合庁舎は、大規模災害発生時に災害対策本部としての役割をより的確かつ迅速に果たすために十分な耐震性能を備える必要があります。
 本来、総合庁舎の耐震性能は 「大地震後、構造体の補修をすることなく建築物を使用できることを目標とし、人命の安全確保に加えて十分な機能確保が図られている」 耐震性能の目標(ls値0.9)を満たしていません。
 新館のIs値は0.77、耐震補強工事を実施した本館、議会棟についても、Is値 は0.72です。災害時の重要防災拠点としての建物として不十分であり、今後とも重要な防災拠点として利用していくことが適切でないと指摘されています。 
 総合庁舎は災害対策活動の司令塔として、避難所や防災関係機関との連絡体制を保持し続けるとともに、区民サービスの拠点として、応急・復旧活動だけでなく、行政活動を継続していく必要があります。  
3洪水による浸水
 現在の総合庁舎は、荒川浸水想定区域に位置しており、荒川氾濫時には、約3〜5mの浸水被害が想定されています。 
 更に、現在の総合庁舎は電気設備などを地階に設置していることから、水害が発生した場合には、庁舎機能に大きな影響を与える可能性があります。
 本来、中央監視盤、受変電設備、自家発電設備、サーバー等の防災基幹設備や重要な財産、情報を保管、管理する諸室も、浸水のおそれのない高さの階又は屋上に設置すべきです。
4)バリアフリーやプライバシー対応
 現在の総合庁舎は、 バリアフリー動線は、正面入口からはわかりづらく、新館入口は地表面から段差があり、 議会棟にはエレベーターが設置されておらず、議場、傍聴席にも段差があります。
 また、来庁者の個別の相談に対応する場合には、特にプライバシーヘの配慮が求められますが、待合スペースの広さが不足していることなど、十分な対応ができない状況にあります。


 新たな総合庁舎は、区民に便利で快適な行政サービスを提供する拠点として、また、災害時に区民の生命や身体、財産を守る司令塔として防災機能の強化を図るとともに、人と自然が共存できる環境づくりに配慮しながら整備を進めていかなければなれません。
また、総合庁舎は、「おもてなしサービスの拠点」として、すべての区民サービスの中枢機能を担っているとともに、区民サービスの最も大きな窓口としての役割を持っています。
 新たな総合庁舎の整備にあたっては、現在の総合庁舎の抱えるサービス提供上の課題を解消し、窓ロサービスの向上をめざします。
そのうえで、快適性、利便性を高めるICT技術を積極的に活用するとともに、区民との協働を支えるための機能を強化します。


 新たな総合庁舎整備の候補地である立石駅北口地区市街地再開発事業で計画されている建築物は、地下3階、地上13階程度の建築物となっており、賑わいある駅前空間の創出等から、低層階には店舗等を優先的に配置し、3階以上に新庁舎を導入する計画となっています。
この建築物の3階以上の床面積は、約28,000u程度と見込まれています。
 本区としても、新たな総合庁舎に必要な規模が概ね確保できる見込みであることと、駅前交通結節点における街づくりの視点から、市街地再開発事業の計画のとおり、原則として、当該建築物の3階以上を全て庁舎空間とします。

  
ア)電力の確保
 大規模な災害が発生した直後の一時的な電力を確保するための設備として、蓄電池設備や無停電電源装置などを整備します。また、災害対策拠点として継続的に活動するために必要となる電力の確保には、非常用発電機や多回線受電などの導入を検討します。
イ)給水の確保
 大規模災害等の発生による上水寸断時に備えて、耐震貯水槽や防災井戸等を整備することで、飲料水及び雑用水をー定期間分確保します。
ウ)排水の確保
 大規模災害等の発生による下水寸断時に備えて、建物内及び敷地内の排水を一時的に貯留するための非常用排水槽(汚水槽、雑用水槽)を整備します。
工)通信手段の確保
 被害情報や避難情報、災害対策拠点の対応状況等の情報を迅速かつ的確に収集伝達し、区全体で状況認識の統−を図れるように、危機事案発生時でも活用できる通信手段設備を整備します。


  災害対策本部を構成する諸室のうち、本部中枢機関を1フロアに整備するとともに、関連する部署等を近接したフロアに整備することで、本部機能の迅速化を図ります。


  平成28年 3月 東金町一丁目西地区市街地再開発準備組合が設立され、平成29年7月以降、隣接する区のまちづくり用地と一体的な計画の検討を進め、今回、区に対して中間報告されましたので、報告いたします。


 今後の予定として、準備組合は平成30年2月から環境アセスメントに関する現地調査や手続き、計画検討に必要な関係機関協議を進め、平成31年度都市計画決定を予定、平成32年組合設立、平成33年権利変換を経て、1期、2期、3期工事を進め、平成40年度竣工の予定とのことです。
 敷地面積は東金町一丁目西地区:約17,800u,葛飾区のまちづくり用地:約8,500uがあり、一体的なまちづくりとして計画し、空地や緑地などを確保したうえで、高度利用地区などの都市計画を決定することにより、約150%程度の容積率の割増しができるので、現在、計画を検討しています。
 また、当地区の再開発事業が成立すると見込まれる高度利用を考えた場合、地区センターに隣接して再配置できる区のまちづくり用地を確保し、駅前地権者等が希望した場合、当該再開発で整備する保留床を活用することなど、区が取り組む駅前まちづくりの推進に向けた支援ができるように検討します。
 理科大通りは、現在歩道を含め約11mを約16mに拡幅整備する予定です。

第1期工事:現在の店舗や住宅を残したまま、「商業」、「自動車教習所」などの建設工事を行います。
第2期工事:自動車教習所のある建物を解体し、「商業」、「住宅」などの建設工事と道路の拡幅整備を行います。
第3期工事:「建物(用途検討中)」の建設工事と道路の拡幅整備を行います。
※建設する建物の用途については、駅周辺まちづくりの状況を踏まえて、区が判断し、再開発事業で整備する予定となります。


 地区センターから金町駅までの間において、駅北口の安全性・利便性向上のための交通基盤の整備と沿道まちづくりを推進するため、関係する地権者の方々と意見交換を行っており、幾つかの考えが示されました。

考え方(1 関係する全ての地権者の同意が得られた場合  
考え方(2 同意が得られる地権者の生活再建建物を整備し、新たなバスの発着場などを整備するとともに、現在の自転車駐輪場部分に駅から西側への歩行者空間を整備
考え方(3 地権者の同意が得られない場合、区有地のみでのまちづくりを検討するとともに、現在の自転車駐輪場部分に、駅から西側への歩行者空間を整備区といたしましては、当面の対応策として、考え方Bをベースに、金町地区センターを取り壊し、自転車駐輪場を活用して、出来るだけ安全な歩行環境の改善策を検討していきます。


 昨年、週刊東洋経済12月9日号に「駅・路線格差」「乗降人員の増減から見える経済トレド」という特集記事が掲載されました。JR常磐線の金町駅は、乗降人員が5年前比15.4%増と、JR東日本の首都圏100駅「乗降人員増減率ランキング」の中で8位と大きく伸びた駅と取り上げられました。(新小岩駅7.0%、北千佳駅10.4%、松戸駅21%)
 これまで東京で人気の住宅エリアといえば、城西・城南の西部が中心でした。それがなぜ、東部の下町エリアに人が移つたのでしょうか。工場跡地などに高層マンションが林立したことに加え、「忙しい共働き世帯が増え、丸の内など都心の職場にアクセスしやすい駅を選ぶ傾向が強まってい」「大学の都心回帰」といった指摘が挙げられていました。
 今回の金町駅は、2011〜2016年度の結果であり、これから3年後、それ以降にも更なるマンションが竣工されます。
葛飾区では、北□の駅前広場が広がることを前提に、平成24年度から自由通路の拡幅案、新設案を検討。また、平成25年度より自由通路を橋上化により新たに整備し、併せて改札□を1階から橋上駅舎に移設することを検討してきました。今後、JR東日本との協議にて、決定される課題です。
 このような状況のもと、今後の金町駅の在り方、葛飾区の将来を考えた時には、快速線又は特別快速線のホームの建設を含めた駅舎の建設をJR東日本に強く訴える必要性があり、私はこの課題解決に向け努力してまいります。

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